「先導する」、「社会とともにある」、「全方位で挑戦する」をキーワードに



DXを着実に推進しました。

攻めと守りで強力にDXを推進

これまでの活動を通して得られた成果を引き続き全学へ普及、啓蒙すると同時に、これまでにはない新しいデジタル技術を取り入れ、業務へ活用するとともに、将来的に大学運営の要となる情報基盤の整備を着実に行いました。

DXを先導する大学として、今の業務をデジタル活用によってどれだけ効率化できるのかという「守り」のDXに加え、デジタルを活用して社会との繋がりを強くしていきたい「攻め」のDXに取り組むべく、以下の三つの視点でプロジェクトを推進しました。

情報基盤システム導入の着実な検討

教職員の学内サービスレベルの向上、「経営の見える化」の更なる拡大を今後実現するため、将来の大学運営の要となる情報基盤システム導入の検討を行いました。

全学へのDX普及・啓蒙

これまで進めてきた大学院入試DXや、電子決裁・電子保存の取組みを全学に浸透させ、各部局・部署が自立的にDXを推進できるよう、普及・啓蒙を行いました。

最新技術を用いたDXツールの検証

AIやノーコード・ローコードをはじめとする最新技術を積極的に取り入れ、DXを加速度的に推進します。また、データ活用による大学経営高度化に注力しました。

2022年度の主な取組みと成果

メタバースの活用

VR(バーチャルリアリティ、仮想現実)技術の発展、および新型コロナウイルスの感染拡大等に伴い、インターネット上に構築された3次元の仮想空間「メタバース」は近年大きな注目を集めており、ビジネス分野で活用が広まってきています。

東北大学においても、今後もこのような日進月歩で進むメタバース技術を最適な形で活用できるよう調査、情報収集活動を行うとともに、チャットボットキャラクター愛称表彰式や、業務のDX推進プロジェクト・チーム中間報告会といった実際のイベントに活用しました。

社会とコネクトするスマホアプリ

学生証・職員証の情報をスマートフォンで一体化し、更にマイナンバーと紐づけることで、入退出管理、出欠確認、図書貸出、キャッシュレス決済、公的書類発行、卒業生とのネットワーク構築等、学生・教職員サービスの飛躍的な質向上を実現し、また、広く市民にも公開することで、社会との結びつきを一層強めることが可能です。

各種学内システムや学外・公的サービスとのシームレスな連携を実現すべく、スマートフォンアプリの開発に向けた各種検討を行いました。2023年度以降も引き続き検討を行っていきます。

顧客マネジメント

「顧客マネジメント」とは、東北大学を取り巻く多様な顧客とのエンゲージメント構築をDXにより実現するための施策です。データ活用により可視化・定量化を行い共有することで、効率的かつ円滑なマネジメントを実施できるようにするべく、CRM(顧客管理)システムの導入を行いました。

教職員が交換した名刺情報や、基金・寄附管理システムのデータを企業情報データベースと紐づけたうえで、システムに蓄積。本学を取り巻く様々な利害関係者の顧客管理データを活用し、顧客との関係性をレポートで可視化することが可能となりました。また、顧客の動向から、嗜好性を整理・分析することが可能となり、相手の興味・関心に沿った最適なメールマガジンやイベントの案内を送付することができるようになりました。

この仕組みによって、顧客と本学との関係性をより良いものとし、引き続き社会とともにある東北大学のDXを着実に実現していきます。

取組み・成果報告動画

3部構成動画で、2022年度の取組みと成果をご紹介いたします。

東北大学はDXを先導する

DX時代を先導する大学としてこれまで行ってきた、メタバース空間やAI技術といった時代の最先端を行く技術の業務応用等の取組みを紹介しています。

全方位で挑戦するDX

点在する学内の業務課題に対して、DXによる変革に積極的に取り組んできた様子を紹介しています。

社会とともにある東北大学のDX

学内のDXのみならず、ステークホルダーとの関係構築のための顧客マネジメント、学生の生涯マネジメント、また、社会との懸け橋となり得る「東北大アプリ」の開発等、DXによる社会共創の取組を紹介しています。