地域・組織の垣根を越えた連携により、
DXにおける新たな価値の共創を図りました。
大学DXアライアンスを発足
2023年度に発足した東北地区業務DXチームの取り組みを基盤として、2024年度には、全国の国公私立大学や企業と連携するコミュニティプラットフォーム
「大学DXアライアンス」を本格的に始動しました。
本アライアンスは、各機関が持つ事例や知見を共有し、DXの取り組みを共に推進していくことを目的としています。現在では、国公私立大学や企業からの参画が進み、教職員や企業のDX担当者など、様々な立場の方々が参加しています。
また、アライアンス参加者には、情報交換のためのコミュニティサイトCOLLABO TERRACEをはじめ、本学の内製アプリケーションをソリューションとして紹介するTOHOKU UNIVERSITY SOLUTION CATALOGUE、アライアンス参加大学のDX事例を集約したDX cabiNET.といったコンテンツを提供し、他機関の取り組みを参考にしたり、自らの実践知を共有したりできる環境を整備しています。
「DXを、ともに。」を合言葉に、これからも多様な機関との協働により、DXによる新たな価値の創出を進めてまいります。

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学務情報システムの更新
本学では、学生の利便性向上と業務効率化のため、ノンカスタマイズでのパッケージ導入をコンセプトとして、2024年9月に学務情報システムを更新しました。システムの標準機能で実現できない業務についてはプロセスや運用ルールの見直しを図ることで、業務の最適化を実現しました。また、学修ポートフォリオやオンライン申請等、新システムの機能を利用した学生サービスの拡充に取り組んでいます。
CRM(カスタマーリレーションシップマネジメント)
2024年4月より、企業情報データベースとしてサイドソナーを導入し、産学連携部署での営業前の情報収集や、 Salesforceで構築したダッシュボード上での企業の基本情報管理に活用しています。最近では役員によるダッシュボードの活用が始まり、より戦略的かつ効果的な大学運営の実現が期待されます。また、2022年度から使用を開始したSansanでは名刺保有件数が26,000枚を超え、これらを活用して各イベントの集客に向けた案内メールの配信などを行っています。


東北大アプリ
2025年度に本格リリースを控える東北大アプリは、学生証・職員証のデジタル化のみならず、大学生活全般をサポートする包括的なポータルアプリです。在学生、教職員はもちろん、将来的には入学志願者や卒業生など、多様なステークホルダーに利用していただくことを目指しています。まずは学生向けに時間割・キャンパスマップなどの学生生活支援機能を実装したほか、今後は一般の方も利用できる図書館や共有スペース利用に関する機能等を実装する予定です。本学の様々なシステムと連携し、個人と東北大学をつなぐハブとなることを目標としています。

生成AIの活用
本学は、2023年5月に全国の大学に先駆け生成AIを導入、2024年4月には国立大学で初めてRAGを活用した生成AI応対チャットボットを導入するなど、生成AIを活用した業務の効率化を積極的に推進し、文章の作成補助や内製プログラムのコード作成など様々な業務で活用されてきました。
そして、2024年11月には、マルチモーダルLLMやAgent機能などの先端機能を実装した「Tohoku University GAI」を開発し、現在多くの教職員が研究や業務において利用しています。
また、最新技術情報や学内の生成AIユースケースを共有するために、本学および大学DXアライアンスを対象とした生成AIセミナーを毎月開催し、毎回多くの人数の参加者がともに学んでいます。
AXIES2024に登壇
大学ICT推進協議会主催の「大学ICT推進協議会2023年度年次大会(AXIES2024)」において、本学のデジタル変革推進課デジタルイノベーションユニット 鈴木翔太専門職員が講演を行いました。
講演では、本学がこれまで取り組んできた業務への生成AIの活用事例について紹介し、マルチモーダルLLMやRetrieval-Augmented Generation(RAG)などの先進的な技術を積極的に導入している点についても併せて説明いたしました。
ブース出展においても、多数の大学関係者や企業の皆様にご来場いただきました。

