入試のDX

オンライン上での入試広報活動の拡充

オンラインオープンキャンパス特設ウェブサイトでは、各学部や研究科等の概要に加え、教員による模擬講義、キャンパス内を散策している気分が味わえるツアー動画、AR記念撮影など、バーチャルならではのコンテンツを配信しています。

オンライン進学説明会・相談会も実施しており、随時質問も受け付けています。学部によっては保護者向けのイベントをオンライン上でも行っており、遠隔地の受験生や保護者の皆様にも東北大学を身近に感じていただける機会として好評です。

理学部の例(2021年度オンラインオープンキャンパス)

東北大学理学部では、教員や在学生にオンラインで個別相談できる「オンライン進学相談会」、理学部教員による「模擬講義ライブ配信」などを企画。
特に、視聴者がスマートフォンやタブレットを動かすことにより、キャンパスにいるかのような疑似体験ができる、360°カメラを利用した「バーチャルマップ」が好評で、テレビ・新聞で取り上げられるなど大きな反響がありました。

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インターネット出願システムの導入

2019年度から、学部入試(一般選抜、AO入試Ⅱ期、AO入試Ⅲ期)においてインターネット出願システムを導入。ウェブ上で必要事項を入力・送信することで出願でき、志願者の利便性が大幅に向上しました。

国外に在住する受験生の利便性向上のため、学部の特別選抜および大学院入試のインターネット出願にも対応。2021年度までに8研究科で導入しており、2022年度以降は全学で実施予定です。

学部入試成績通知システムの導入

入学試験受験者への成績通知について、従来は4月中旬以降に郵送で通知していましたが、インターネットで出願した受験者にはオンラインで成績通知を行うことができるシステムを導入しました。(オプション選択者のみ対象)

これにより、合格発表日から1か月程度で入試成績を確認することができるようになり、以降の進路選択に有益な情報を提供可能となりました。

学びのDX

対面授業とオンライン授業を効果的に併用した授業

2020年3月に「遠隔授業タスクフォース」および「遠隔授業ワーキンググループ」を設置し、オンライン授業に関する様々な検討や取り組みを行っています。

2020年12月には「授業実施ポリシー(方針)」として「ニューノーマルに対応した新しい授業形態について」を公表し、これまで実施してきた授業形態(対面型・オンライン型)に加え、各授業科目で学修する内容・特性に合わせ、対面とオンラインを効果的に併用した授業を実施しています。

学びを支えるインフラ強化

教職員・学生は誰でも最新版のMicrosoft Officeや関連ソフトを利用できるほか、数値解析ソフトウェア(MATLAB)各種WEB会議ツールを導入するなど、学習・研究環境を支える様々なインフラ強化を行っています。

Be Global プロジェクト

新型コロナウィルス感染症の影響により、国際的な人の往来が難しい状況が続き、海外との学生交流事業の停滞、海外留学の停止など、学生生活への影響は計り知れません。

これらを解決する手段として、デジタルとオンラインを大いに活用し、グローバル人材を目指す学生への学習・生活支援を行う国際教育支援プロジェクト「Be Global」を始動しました。

オンライン海外留学

2020年夏に米国及びインドネシアの2大学と共同で「オンライン留学特別プログラム」を実施し、26名の学生が参加しました。

アンケートの学生満足度は9割となっており、東北大学に在籍しながら、世界トップレベルの大学の学びを経験できる新たな留学体験を提供しています。

オンライン国際共修

東北大学は、留学生と日本人学生がひとつの授業での交流を通じて相互理解を深めながら新しい価値観を創造する学習体験として、「国際共修ゼミ」を推進してきました。

オンラインでも世界各国の留学生と学ぶことのできる修学環境を確保し、ニューノーマルにおける新たな国際教育を推進しています。

オンライン留学生教育

海外から東北大学へ留学する外国人留学生に対してオンラインで入学前予備教育を行うほか、短期間で確実に参加者の日本語運用能力を上げることを目指す東北大学日本語ショートプログラム(TUJP)もオンラインで開催。アンケートでは約7割の学生が「将来、留学先として東北大学を選びたい」と回答するなど、好評を博しました。

オンラインヘルプデスク

学生スタッフによるピアサポート「留学生ヘルプデスク」をオンライン化し、日常の学業・生活面に関する相談や、コロナ支援制度についての質問にリアルタイムで対応できる体制を構築しました。

留学生向けの生活適応支援プログラムも開始するなど、より多様な留学生支援を展開しています。

AI・数理・データサイエンス(AIMD)教育

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デジタルトランスフォーメーションによる社会の転換期を迎え、グローバル化が進展する中で、新たな価値を創造し、変革を進めていくことが求められています。そのための素養として、東北大学では、人工知能(AI)、数理(Math)、データサイエンス(Data science)の教育(AIMD教育)が特に重要と考えています。

東北大学では、全学部生を対象とするデータ科学・AI教育の基礎教育から、高度プロフェッショナル養成までの一貫した教育を実施しており、その教育プログラムは、文部科学省の「数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル)」および「数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル)プラス」に認定されています。

学生生活のDX

チャットボットによる窓口自動対応

東北大学は2020年6月1日にオンライン事務化を宣言し、学生の各種手続や相談は、オンライン化を拡充させ、これまで以上に学生一人ひとりへのきめ細やかなサービスを提供することを目指しています。

特に、オンライン事務化宣言の一環で導入したチャットボットの活用により、24時間いつでも、求める情報に簡単にたどりつけるようになりました。このチャットボットは、日本語、英語、中国語の3か国語に対応しています。

2021年5月には、画面上で応対を行うキャラクターデザイン&愛称を学内公募し、2回の投票を経て、在学生が発案したオリジナルキャラクター「HAGIBO」が選ばれました。

履修登録・シラバスのオンライン化

すべての講義に関する情報が掲載された「シラバス(講義要項)」について、従来は冊子で配布していましたが、オンラインで検索・閲覧できるシステムを導入。メールやGoogle formなどを活用することで、学生が窓口に来ることなく、オンラインでも各種手続きを行うことができます。