クラウドを活用した次世代型研究者データベースを導入しました

現在、大学には国際的プレゼンス向上、若手研究者の登用、多様性と包摂性、産学連携推進など、様々な課題があります。これら課題解決の一助として、研究者の多様な業績を効率的に集積し、エビデンスベースで評価・分析するシステムの構築が求められています。

東北大学では、学外の論文情報データベースと、学内に蓄積された人事・研究費・教育実績等の多種多様なフォーマットのデータをアマゾン ウェブ サービス(以下、AWS)※1のクラウドサービスで構築したデータレイク※2に集約し、瞬時に評価・分析・可視化が可能なシステムを開発しました。

これにより、論文被引用数等の画一的指標に限らず、共同研究、学生指導、管理運営の実績が自動的に集積され、より多面的でエビデンスベースな研究者の評価・分析が可能となりました。同時に、大学経営戦略のDX、研究者の研究時間確保への貢献も期待されます。

※1 アマゾン ウェブ サービス(AWS)
2006年より同名の企業がグローバルに提供するクラウドサービス。


※2 AWS上のデータレイク
AWSが提供するクラウドサービスを活用した、すべての構造化データと 非構造化データを保存することができる一元化されたレポジトリ。 様々なデータをそのままの形式で保存し、データ処理、可視化、 リアルタイム分析、機械学習などを実行することで的確な 意思決定に役立てることができる環境。